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ヨコハマ メリー

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あなた知ってるぅ~♪ 港 ヨコハマァ~♪ しゅしゅびどぅわどぅわどゅびどゅばぁ~♪

昭和臭漂う 時間が止まったままの 映画館に入るとドスのきいた青江三奈の伊勢佐木町ブルースが大音量で流されていた。
Y嬢のBlogで紹介されてた ヨコハマメリー を彼女誘って観に行ってきた。

幅広い客層の中に埋もれると 映画は始まった。

内容は 元次郎さんというシャンソン歌手のメリーさんとの交流の回想から始まる。
それに続き、若かりし頃にメリーさんが客引きの為に立っていた「根岸屋」という有名な店に働いたり通っていた人達の話し。 メリーさんは気が強くて、愛想を振り撒いたりしないので 店の芸者衆と喧嘩になったらしいとか。
メリーさんが横浜に来る前に働いていた横須賀の 米兵相手のスナックのマスターの話。
当時、娼婦達が身篭った混血児は 山手の外人墓地によく捨てられたらしい。 その遺体達は今根岸にある寂しい外人墓地に 埋葬されている事。
メリーさんが通ってた美容院のオーナーは、彼女のしてたヒスイの指輪は昔の恋人(本国に帰ってしまった将校さん)にもらったものだ とメリーさんが言っていた事を話した。
メリーさんがよく立ってたビルのオーナーには 数年もの間彼女からお歳暮が届いたという。
スクリーンの中では彼女がしたためた手紙も紹介されていたが、文章も丁寧で字も美しかった。

映画の中ではメリーさんの生い立ちや、娼婦になった理由、何故老いても現役だったのか その謎は明かされない。 でも多分それでいいんだと思う。
映画の中で誰かが言ってた様に彼女はあの頃からそれまでの横浜の風景の一つとして存在して 人々の心に残っている。 戦後の混乱期、進駐軍だらけの横浜のあの雰囲気を変わらず表現し続けたのがメリーさんという人だったのではないか。 そしてこの映画はそんなメリーさんを通して 横浜の人情味溢れる面白い人達の生活ぶりや思い出話を紹介している。

最後はちょっと驚くシーンで終わる。 これは見てのお楽しみ。

私も10年以上前に、関内の街角でメリーさんを見かけた事がある。 その存在を知らなかった私はとても驚いて怖がった。 それ以来「奇奇怪怪」としたイメージしかなかったが、この映画を見てメリーさんの人柄にちょっと触れる事が出来て 抱いてたイメージは覆された。
生まれは東京だが、気がつけば横浜に住んでいる期間の方が長くなった。 メリーさんが愛したように、私もこのちょっとアメリカ臭漂うこの横浜を愛している。

と、かっこよく〆てみる。
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by fujiko_san | 2006-04-19 14:27